新人看護師の退職

新人看護師の退職

毎年多くの看護学生が新卒の新人看護師として医療の現場に入っていきます。同時に、毎年少なくない数の新人看護師が、まだ新人のうちに看護師を辞めている、退職しているという事実も存在します。2009年時点での調査結果を参考にすると、新卒看護師の離職率はおおよそ9%。一割には届きませんが近い割合の看護師が一年以内、新人のうちに退職しているという事実があるようです。

 

当然ながら、新人のうちに看護師を辞めるというのは、あまり楽しくはない事情が大いに存在しています。看護師の相談掲示板などを眺めて、新卒で退職した看護師さんの話をピックアップしてみますと、多くの場合に見られるのが「仕事がなかなか覚えられずに自責」「人間関係の悪化」「精神・肉体負担の蓄積」といった要素が複合的に積み重なっていって、新卒看護師を追い詰めるというパターンです。

 

人の命にかかわる医療の現場では常に高い緊張感とスピード、正確性が全て求められます。看護師の場合更に人当たりの良さなども求められる一方、人手不足は慢性的で現役看護師は常にイッパイイッパイという職場が少なくないようです。こうした現場にフォロー無しに新人が入ってしまうと、教育に労力を取られるイライラと、余裕のなさと、新人自身の不慣れなどが重なって、人間関係のトラブルに発展し、加速度的に新人看護師の状況を悪化させるという仕組みが存在しているように思えます。

 

もちろん、大多数の医療機関ではそうした新人に専門の教育担当(プリセプター)を付けたり、教育期間をしっかり設けたりして、戦力化に務めていますが、不運にもそうしたサポートが不十分な現場にポンっと入り込んでしまう新卒看護師はどうしても存在しています。


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